所蔵作品

ナムジュン・パイク

ナムジュン・パイク
  • " 韓国ソウルに生まれたパイクは、現代音楽の活動やフルクサスへの参加を経て、1963年磁石でTVの画像を歪めた作品を発表し、テレビやビデオを用いた芸術の道を開いた。ミュージック・ビデオやビデオ・インスタレーション、衛星放送イベントなど 新たな視聴覚表現を開拓し、アートの領域を越えて現代文化に多大な影響を与えた。  1986年パイクは永平寺を訪れ、本作《メイド・イン・永平寺》が制作された。 永平寺の修行を現代音楽の観点から録音したレコード「The Way of Eiheiji」を若い 時期に知ったパイクは、長く永平寺への参禅を希望していた。仏像がTVモニターに映し出された自己像と対峙するという構成は、パイクの代表作《TVブッダ》シリーズとしてよく知られているが、本作ではよりダイナミックな演出がなされている。低音のビートが強調された読経を背景音に、画面の仏像は真っ赤な炎に包まれながら上下や前後に運動を繰り返す。禅の瞑想の内面を音と映像のスペクタクルとして外化してしまおうとする本作には、パイクの東洋思想への敬意とユーモアが同時に込められている。 "

1932-2006

パイク,ナムジュン

Nam June PAIK

F-19

メイド・イン・永平寺

メイド・イン・エイヘイジ


制作年:1986
サイズ:約300×300× H250cm
技 法:
材 質:
形 状:ビデオ・インスタレーション