所蔵作品

西山真一

西山真一
  • " 福井師範学校卒業後、画家を志して上京した西山は、先輩の鈴木千久馬に師事して、基礎を固め、翌1931(昭和6)年に25歳の若さで帝展初入選を果たす。その後、官展と光風会を舞台に活躍を続け、80(昭和55)年には日本芸術院賞を受賞。84(昭和59)年には、本県出身の洋画家としては鈴木千久馬、新道繁に次いで3人目の日本芸術院会員となっている。  西山の作風を俯瞰すると、当初はわずかだった絵の具層の盛り上げが、やがて厚塗りの荒々しい描法へと変化し、西山独自の作風へと繋がっていくことがわかるが、彼はこのような作風に達するまで、風景や人物を対象に多くの施行を重ねている。本作は厚塗りへと変化した50年代中頃から後半に位置する作品となる。多彩な色を用いながらも、虚飾にかたよることなく、温和で統一感に満ちた品の良さを保つとともに、すでに十分と言えるまでに円熟味を増した筆さばきで、丘に漂う空気感を見事に描き切っており、いかにも西山らしい風景画となっている。"

1906-1989

ニシヤマシンイチ

Shinichi NISHIYAMA

O-147

風車の丘

フウシャノオカ


制作年:1959
サイズ:130.5×162.1cm
技 法:油彩
材 質:キャンバス
形 状:


カード番号(38)