所蔵作品

ホアン・ミロ

ホアン・ミロ
  • " ミロは20世紀のスペインで最も重要な画家の一人で、彫刻、陶芸、版画にも多くの優れた作品を残した。1919年以降は主にパリで制作しながら、当時の代表的芸術家たちと交流し、またシュールレアリズム運動に加わるなどして、独自の超現実的・詩的・寓話的な造形世界を築き上げた。前期には、キュビズムの影響を受けた具象作品を特徴とし、後期にはシュールレアリスムの影響を受けた抽象作品を特徴とするが、いずれの場合もその世界の基礎には生地カタルーニャの自然・風土があり、これらと深く結びついた自己の心象風景を記号化、抽象化して表現した。1954年にはヴェネチア・ビエンナーレで版画大賞を受賞した。  《岩壁の軌跡》は、ミロの代表的な版画作品のひとつで、様々なイメージを抽象化して、明るく詩的で生命感あふれるミロらしい特徴を持った作品になっている。同じタイトルでⅠからⅥまでの作品があり、それぞれ75部づつ刷られている。またミロはこの作品で、通常の銅版画の技法の他に、紙にへこみをつけるカーボランダムという技法を用いている。"

1893-1983

ミロ,ホアン

Joan Miro

P-367

岸壁の軌跡No,Ⅳ

ガンペキノキセキNo,Ⅳ


制作年:1968
サイズ:58.3×92.8cm
技 法:エッチング、アクアチント、カーボランダム
材 質:紙
形 状: