1867/11/04(太陽暦)-1943/7/9
シマダ ボクセン
Bokusen SHIMADA
J-473
カクネンムショウ
制作年:1931
サイズ:119.3×87.3㎝
技 法:絹本着色
材 質:
形 状:軸装一幅
本作は福井出身の歴史人物画の名手・島田墨仙(1867〜1943)が、昭和6年(1931)第12回帝展に出品したもので、その名を高めた円熟期の作品である。画題は、中国禅宗の祖・菩提(ぼだい)達磨(だるま)(以下、達磨)が梁の武帝に仏法の最も大切な真理を問われ、「廓然無聖」―からりとした無心の境地で聖などないーと答えた語からとっている。古くから伝えられる恰幅よく黒い髭の達磨のイメージから脱し、南国の人らしい褐色の肌に年齢に相応しい白い髭をうっすら生やさせ、かくしゃくとした老人の姿として描いたところに墨仙の独自性がある。