所蔵作品

英一蝶

英一蝶
  • " 四睡図とは中国天台山国清寺の豊干禅師と寒山・拾得、そして虎の3名1頭が寄り添って眠る姿を描く画題である。安らかに眠る姿が仏教の悟りの境地を示すとされ、道釈人物画の好画題として、日本でも中世以降多くの作品が描かれてきた。 本図は従来の四睡図に見られる眠りについた姿ではなく、今まさに眠りから覚めた瞬間を描いている。あくびや伸びをする意表をつく彼らの表現は非常にユーモラスであり、いずれも対象の動作を生き生きと的確にとらえている。  本図は従来の四睡図に見られる眠りについた姿ではなく、今まさに眠りから覚めた瞬間を描いている。あくびや伸びをする意表をつく彼らの表現は非常にユーモラスであり、いずれも対象の動作を生き生きと的確にとらえている。  本図は「一蝶」の署名から、三宅島から江戸にもどった宝永6年(1709)年の改名以降、没年までの作であることがわかる。伝統的な画題をパロディ化し、それを軽妙洒脱な筆致で描出する表現は一蝶の得意とするところであり、それは又兵衛の「和漢故事説話図 布袋と寿老の酒宴」(当館蔵)にも一脈通じる表現といえ、両者を比較検討する上でも興味深い作品といえる。"

1652-1724

ハナブサイッチョウ

itcho HANABUSA

J-470

四睡図

シスイズ


制作年:C18
サイズ:
技 法:絹本墨画淡彩
材 質:
形 状:一幅