所蔵作品

竹中 浩

竹中 浩
  • " 本作は口部を八葉の輪花形、胴部を八角の面取りとし、肩下4か所に椿を浮き彫りにした磁土による器体に、青味がかったマット状の釉薬が掛かる白磁の作品である。外反する小さな口に、張りのある肩、そして胴裾にかけてすぼまる器形は「梅瓶」(メイピン)と呼ばれるもので、中国にその起源をもつ。 作者の竹中浩は、現代における代表的な白磁作家の一人。高校までの多感な時期を福井で過ごし、京都の陶芸家で人間国宝の近藤悠三に師事、独立後は京都で白磁作品を中心に制作、個展を主な作品発表の場としている。 本作にみるシャープで均整の取れた器体や釉色は、作者の特徴が顕著で、椿文も好んで用いられるモティーフである。朝鮮の白磁や富本憲吉に強い影響を受けた作者ではあるが、本作はそれを脱し、現代的感覚にあふれた造形性を示している。 平成25年(2013)の第2回「伝統と創生-京都府無形文化財保持者による-」展(京都府京都文化博物館)出品作。"

1941-

タケナカ コウ

Ko TAKENAKA

H-122

白磁面取椿文瓶

White Porcelain bevelled Bottle with Camellia


制作年:2012
サイズ:口径10.6 胴径23.7 底径10.5 高43.9cm *いずれも最大径
技 法:
材 質:磁器
形 状: