所蔵作品

作者不詳

作者不詳
  • " 死後、西方極楽浄土に往生することを願う阿弥陀浄土信仰は、平安時代以降、人々の間に大きな広がりをみせた。それにともない極楽往生を願う衆生の臨終に際し、阿弥陀如来が観音・勢至や多くの菩薩とともに現れ、死者を浄土へと迎える様子を描いた来迎図も描かれるようになり、さまざまな形式の作品が平安から鎌倉時代にかけて数多く制作された。  本作は踏割蓮台上に立つ25体の乗雲の菩薩が、正面向きに来迎する様子を表したもので、観音・勢至のほか奏楽、舞踊、奉幡の各菩薩が、さまざまなポーズを取りながらほぼ左右対称の位置に描かれている。いずれも肉身を金色に塗り、衣は細い金箔を貼って文様をあらわす截金の手法で緻密に装飾されおり、豊満な相好と魅惑的な姿態とともに来迎の荘厳さを一際印象づけている。当初は阿弥陀如来を描いた中幅とともに、阿弥陀二十五菩薩来迎図を構成していたと思われ、制作は表現様式などからみて鎌倉時代後半、14世紀はじめ頃と考えられる。なお旧箱の墨書銘などから、もと京都・大雲院に伝来したものであることが知られ、江戸初期の画人狩野探幽による本図の縮図(ベルリン東洋美術館蔵)も今に遺る。"

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サクシャフショウ

Unknown

J-114-2

二十五菩薩来迎図(左幅)

ニジュウゴボサツライゴウズ(サフク)


制作年:13C.
サイズ:136×82cm
技 法:絹本着色
材 質:
形 状:対幅(左幅)