横山大観
横山大観
- "拝啓
壁畫用紙ニ付
不一方る御苦心被
遊候事感謝ニ
不堪候此書面
認め居候唯今迠
ハ
其後の御消息
ニ付何等接志
不申
候へ〈とも〉貴下の御
熱心之賜としても
絶好之もの御制
出相成候事と確
信仕居候
次ニ先日御送り被
下候御用命之六
曲御屛風用紙之
見本種々実験
仕候處何れも
結構ニ御坐候へ〈とも〉
ろ号特ニ宜しき
被存候ニ付此分尓て
御願申上度但シ
右混合之割合
麻 七分 (一)
楮皮三分
或ハ
麻 六分 (二)
楮 四分
と云ふ具合ニ相成
候はゞ猶工合宜
敷被存候自分として
(一)の方宜敷可と
被存候麻丈尓てハ
少シ柔(訂正)やわら可
過
候故其ニ楮皮三
分程混合なし被下
候はゞ如何可と存候
宜敷願上候
猶屛風用の寸法
前〈回〉申上置候通
ニ候へ〈とも〉仕立の時
裏打用の紙((訂正)一(訂正)枚(訂正)
同大の一枚ものニて
打多久候故右裏
打用之紙(大滝
紙尓ても結果(訂正)好ニ候)
同数丈御漉被下度
紙数ハ三十枚宛
願上候
先ハ右御願迠
十二月十日
横山生
岩野平三郎様
※旧字体、合略仮名には〈 〉を付けました"
1868/9/18-1958/2/26
ヨコヤマタイカン
Taikan YOKOYAMA
C-38-692
横山大観書簡 壁画用紙の苦労を謝し、宮家より下命の屏風用紙について原料の配合を指示する 181‐14
Letter from Taikan YOKOYAMA
制作年:1926年12月10日
サイズ:巻紙18.3×175 封筒20.9×8.1
技 法:紙本墨書
材 質:紙 墨
形 状:巻紙1 封筒1