クリヨウジ
クリヨウジ
- " 福井県鯖江市に生まれた久里洋二は、1950年上京し、横山泰三らに師事しながら漫画家として活躍を始めた。さらに1960年代からは実験的なアニメーションを制作し、国内外で高い評価を獲得するようになった。1964年より18年間続いた、深夜テレビ「11PM」のミニ・アニメーションは一般にも広く知らている。またアニメーションと並行して、ユーモアあふれるイラストレーションやオブジェ、小説を数多く発表し、日本を代表するマルチ・クリエーターとして活躍している。
この作品は1962年にヴェネチア映画祭で青銅賞を受賞した重要な作品で、音楽は武満徹、声は岸田今日子と水島弘である。この作品に関する久里洋二本人の興味深い言葉があるので以下これを引用する。
「音楽は、最初カエルの合唱にしようとしたが、ある日突然、武満徹の“クラップ・ ボーカリズム”と称するミュージック・コンクレートによる奇妙な叫び声を使い、男 をオリに入れて、女がそれをつつくという発想を思いついた。このアイディアは、ヨー ロッパ的らしく、海外で非常にうけた。動画20枚で1週間で制作完了。アニメは簡単 な程おもしろく、短ければ短い程良いと思う。」"
1928-
クリヨウジ
Yoji KURI
F-7
制作年:1961
サイズ:3分
技 法:
材 質:
形 状:16mmフィルム、カラー