牧野信之助
牧野信之助
- " 拝復。西教寺より揮毫とゞき申候 由その他のものはこちらに御あづ
かり申候。
○神社の件成程宮地氏ハ御大典も近づきいそ可゛しき可と存じ候。つい
ては御東上の由小生の意見としては是非此際山本条太郎氏の手より
局長を動かし高びしやに出でられ候が最安全と存じ候 江州にてか
ゝる例多く有之こぢれてはむつかしく相成候 尤も少し遅れてもよ
けれバあ■(訂正:の)書式尓て充分通過すると存じ候へ共何分目下混雑の際か
くでもセずばと危ぶまれ申候。中村君は目下宮地氏と如何なる関係
に相成居り候やもし有利の様に相 成り居り候ハヽ必ず同君よりも
・・
一言申さしめ度候 猶ゝ宮地氏は一くセ有之その辺大観氏にも助力
を乞はれその指図尓て機嫌を損ゼざるやうに御曾見相成度候 此際
殊に貴君の懸念ニ不安無之候へ共上島氏行隨候やうなれバ特に注意
してあまりさし出がましく云はれざるやう希上候
・・・
○複摺会の紙猶追加二万枚前と同じものを(色など注意して同じもの)
((欄外)堺市南旅籍町東三丁南宗寺)
堺市南宗寺気付(訂正:気付)堺古籍複摺会宛御送附願上度候 以上都合三万枚代
價の義は一二ヶ月後書籍頒布後必ず支払申上べく候 よろしく願上候
○刀江書院見返しいろゝゝと御配慮忝く存じ候 何卆よろしく願上候
愛まりむつかしき義に候ヘバ小生よりも先方へそのやう申遣し候間
よろしく願上候
・・・・・・
○くれ〴〵も神社の件山本氏の手を借りられるやう今度こそは必要と
存じ候 もし不在抔の時ハ秘書か誰かに御曾ひなされ電報尓て照曾
して貰ひ先方より電報尓てゞも局長に一言さセられるやう願度候
右申上度 紙の注文の方も何卆二萬枚御忘れなく願上候
草々
九月七日 牧の
岩野様
"
1884/4-Sep-39
マキノシンノスケ
Shinnosuke MAKINO
C-38-582
牧野信之助書簡 神社昇格の件 154‐12
Letter from Shinnosuke MAKINO
制作年:1928年9月7日
サイズ:原稿用紙26.7×39 封筒21.5×8.5
技 法:紙本墨書
材 質:紙 墨 インク
形 状:原稿用紙1 封筒1