制作年：1930年5月18日　昭和5年5月18日
サイズ：便箋3枚25.3×17　封筒20.5×8.3
技　法：紙本墨書
材　質：紙　墨
形　状：便箋3　封筒1

拝啓此程京都の長尾雨山翁狩 野、小川兩博士敝荘ニ来訪の際 貴製の用箋大ニ氣ニ入り小生より 製造方貴方へ御依頼候やう申入候 即ち別紙八片の如き色五種、大きさ は 又別紙支那詩箋の通りニて毎種五(訂正：四) 百枚づツ製造方(總計弐千枚)御依頼申上候スカシ入れず　　　 色はあまり濃きは不都合ニてやゝ淡 く てもよろしとの事ニ候猶その外ニ小 川 博士の特別注文有之候即ち別紙 の小如舟書展用箋五百枚ニて之ハス カシ入り 文字は別紙の(紙質并ニ大さ)通り紙(訂正：色)は水色尓して欲 しきよしニ候右弐件御手紙ながら 可成至急御依頼申上候御出来の上ハ 　　　　　　京都市上京區河原町 　　　　　　　　白梅圖子下ル東入 　　　　　　　　　　内藤方 へ御送付の程願上候 右件恐縮ながら大急ニて御依頼 申上候勿論費用ハ御遠慮なく御申 聞下され度多分今後も継續御依 頼可致と存候早々不一 　　　　五月十八日 　　　　　　　　　　　虎次郎頓首 　　岩野平三郎様