所蔵作品

冨田溪仙

冨田溪仙
  • "拝啓 愈々御清祥奉賀候 此間より又々御試紙御送 附被下奉多謝候未た 試験ハ致し居ら春候得共 妙味ある紙質と相楽み 罷在候 此度佛蘭西巴里尓て サロンズオ(ママ)トンヌと云ふ 尤も權威ある會から日本畫 の出品を申來ましたので 貴製の紙尓(前(々)頂戴)牛 及鬼子母神等を描き 六月三日の舩で出送致 しま志た 在巴里尓ハ幾人 かの私の知友かありま春から 額渕(訂正)椽装飾等も佛 蘭西の古着尓て致春と 申居候本年十月頃開 會の由でごさいま春 日本紙の特徴あるものを西 洋尓此際宜傅春るの好機 と思ひま春尤も畫紙尓日本 紙を描て出品春るのハ初めて位 で春近々御入洛の由二十日 頃から本月末頃までハ 東の方へ旅行致し一寸勝 手ニ東京へ一二日在りま 春 廿日までハ在宅致し て居りま春から御承 知置被下度候       冨田溪 岩野様 尚二枚合せの紙ハ私尓〈訂正〉一〈訂正〉向〈訂正〉尓ハ向き ませぬが (下欄に横書) 二ツニ離して使用春ると又面白い (下欄の末尾より逆に記録) で春裏打のある為めニ畫が堅くな るので "

1879/12/9-1936/7/6

トミタケイセン

Keisen TOMITA

C-38-436

冨田溪仙書簡 サロン・ドートンヌに和紙に描いた日本画を出品 112‐12

Letter from Keisen TOMITA (1879-1936)


制作年:1923年6月13日
サイズ:折紙24.8×6.8 封筒21.2×8.2
技 法:紙本墨書
材 質:紙 墨
形 状:折紙4 封筒1