竹内栖鳳

竹内栖鳳

• "拝啓過日御書面 相頂き候處折節 時是多忙之際ニ天 返事遅延相成り 申譯無之候漸く此 程御送付下され候見 本紙ニ付相試み申候 可゛是れニてハ未タ充分 とも思ハれ須元来 雅邦先生ハドウサを 引きて用ひられし事 故紙面のなめらか尓 天つやあるもの可よろし かるへく候へとも當方ハ ドウサ王用ひ須゛其 儘相用ひ候事故其 紙質之度合ハ頗る 申上け尓くき事な れとも大凡左の如き ものなれハよろしき可と 存し候 一紙面の餘りニつや〳〵 　せさるもの 一紙質の餘りニかたか(訂正：か) 　ら春゛こわからさるもの 　但餘りニか(ママ)わら可ニてもわるし 一色ハ成るへく白きもの 大要右之如き御製造 なれハ宜しき事と御座候 現在使用致し居り 候大昴紙ハ未た充分 とハ申され春候へとも先 以て如此ものより外致 方無之ニ付使用致し居り候 依天参考までニ同封 品送り申候 猶又恐入候へとも現在 御製造相成居り候内 ニて右見本ニ近きもの を撰み一丸（凢十二枚位 なる可）御送付相願度 代價も同時ニ御報相 願度此段御依頼 申上候 又々前条申上候様 製造御試みも相成 り候へハ三四種見本御 送り被下度紙之厚 サ等ハ又其節可申上候 先ハ右申上度　艸々敬具 十月二十三日　竹内栖凰 　　　　　　　　　執事 岩野平三郎様 "

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