所蔵作品

菅楯彦

菅楯彦
  • "春立ち候へ共寒 気甚しく御一 同様益々御健 勝ニ御座あり候 や其後心奈 らずも御不沙汰 ニ打過ぎ候久々 尓て一度御じ やま致ましよ う思ひつゝ昨年 も暮れ申候過 日ハ御心ニかけさ せられ名物のか 尓澤山御恵送 被下美味申ニ不 及早速神戸 の娘の家ニ割愛 皆をよこ者゛せ やり候それ尓 御礼可゛於そう 奈りまこと尓相 済ぬ事ニてどう ぞ御ゆるし被下 度私も今年ハ数 へ年七十七と云ふ としと奈りました まこと尓恥しい 事奈れど元気 ニて朝早く夜ハ おそうまで勉 強してゐます 先年雪深き時 度々御面倒せ し事やら御む 理を願ひ御老 体わざ〳〵携 へ被下候事等難 忘候寒さもこれ 可らどうぞ御 大切のほど御い のり申上候乍 憚御子息様 へよろしく御傅 奏の程願上候   早々不備  二月八日    菅老楯 岩野平三郎様    坐下  両三日前御孫  様へ珍しうも  無い御菓子御  送り申    ました"

-

スガ タテヒコ

Tatehiko SUGA

C-38-349

菅楯彦書簡 贈物の謝辞 94‐30

Letter from Tatehiko SUGA (1878-1963)


制作年:1954年2月8日
サイズ:巻紙7.2.×116 封筒20.8×8.5
技 法:紙本墨書
材 質:紙 墨
形 状:巻紙1 封筒1