所蔵作品

菅楯彦

菅楯彦
  • "兎角致候うち 木からしの頃と相 成候益々御清安 何よりニ存上候私もた つしや尓て 昨日鉄道小荷物到 着御心入の品々ま こと尓珍重致候厚く 御礼奉申上候 明日ハあれ尓認め見 んものと楽ミ居候 素より紙の方可゛すき 尓候へ共去年の春頃 より紙者゛かり尓て昨 日珍らしく絹本尓 畫きまして何やら 一寸勝手を忘れ たやうニ候 承り候ヘバこの地尓 御従弟様ニ御住居 之由よろしく御傳 奏被下度候 こゝは私の養女の別宅 尓て私の家も同様ニ てだれも居りませ ん故御東上の節 ハ何卆御立寄り 被下度不自由ハどこも 同じ事奈れど暖 き事日午陽春 の如く寒い間ハこゝ尓 居やうと思ひます 近々寒気も加り候 祈御自愛候早々不備  十二月十日夜     菅楯彦 岩野平三郎様  乍末筆御令息様へ  よろしく "

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スガ タテヒコ

Tatehiko SUGA

C-38-328

菅楯彦書簡 画紙落掌の謝辞 94‐29

Letter from Tatehiko SUGA (1878-1963)


制作年:1926年12月10日
サイズ:便箋2枚23.7×33.8 封筒20.5×8.3
技 法:紙本墨書
材 質:紙 墨
形 状:便箋2 封筒1