所蔵作品

菅楯彦

菅楯彦
  • "岩野平三郎様            菅楯彦内             梶川真人 謹啓春寒猶きびしい事です皆々様 御健勝で御座いますか 紙度々御送り願ひまして難有御礼 申上げま須今日種々墨試をして貰ひ ましたが本年御送り下さいました 二種類と共水を吸ひすぎまして墨が おりあひませんドーサでも引かねばなりません がドーサを引けば必らず「むら」尓なりて困り ます今は一昨年でしたか御送り下さいました 栖鳳紙を使ふて貰ふてゐますがこれも昔の 様ではありません「生(ナ)ま紙」尓執筆しますので 戦後紙尓難儀してゐま須 同封の赤印の紙元より御家の作品です これで色が白いのが出来ましたら幸甚と 存じま須か如何なものでしょう昔のものです 叔父より御依頼申す可きですが とりあえず代筆尓て御依頼迄   二月二十五日    早々 〈附〉 これは本年二回目尓御送り願ひました紙 水を吸ひすぎ墨が散り水分が外に出ます の天゛このまゝでは使ひにくいです 本年<第>一回目尓少数送って頂いた分そのまゝでは 使へません ※試墨あり ※旧字体には< >を付けました"

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スガ タテヒコ

Tatehiko SUGA

C-38-353

菅楯彦書簡 画紙落掌の謝辞・新紙水を吸いすぎてニジミが生ずることを知らせる 94‐27

Letter from Tatehiko SUGA (1878-1963)


制作年:1961年2月25日
サイズ:便箋2枚23×18 和紙43.3×5.8 封筒21×8.5
技 法:紙本墨書
材 質:紙 墨
形 状:便箋2 和紙1 封筒1