所蔵作品

菅楯彦

菅楯彦
  • "拝呈 車中亂書御許し被下度候 其後存外の御不(ママ)沙汰致候處 益々御健勝奉賀候 扨過日來ハ急ニ御無理奈る 事御願致候處御苦心を重 ね御製作被下難有事ニ存候 其後の成行一寸申上候実ハ 其係の人々可成ハ御賞事の 御間ニ合ハせ可申方可然と私も 其つもりニ構図ニ着手致候 處御承知の通りの図尓てとて も急ニ出来得べくも無く又 織物の方とても古れハ今一暇 時日を要する事とて可成早く ハ可仕と急ぎ居候へ共今少し 時日を延し完全を期して 製作可致とて今日やう〳〵 草稿出来致一息致候と古ろ 尓候 御製作の紙ハ中々上出来 の事と存候あの通り大そう 奈物故猥ニ筆を試みるも惜 しく落筆不致候へ共充分 わかり申候殊尓 上よりの 仰せ尓て一層の御苦心拝察 仕候右其後經過大畧申 上候御上京の際ハ何卆御 立寄り御覧被下度願上候 私要用出来致一寸帰阪致 数日中再上京本紙尓着 手可申候出来の上ハ写真御 送り可申上候 やか(ママ)で梅雨ニ相向ひ候間御自 愛専一と存候早々不備  六月五日         菅楯彦   東海道車中 岩野平三郎様 "

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スガ タテヒコ

Tatehiko SUGA

C-38-339

菅楯彦書簡 新製画紙の評価 94‐20

Letter from Tatehiko SUGA (1878-1963)


制作年:1928年6月5日
サイズ:便箋3枚22×19 封筒21.8×8.5
技 法:
材 質:紙 鉛筆
形 状:便箋3 封筒1