所蔵作品

菅楯彦

菅楯彦
  • "拝呈春寒未 厳敷候處益々 御健勝奉賀候 扨此度 畏きあたりより  秩父宮様へ 御遣し尓奈る 御壁掛の下畫 を命せられ候ニ付 度々参殿 宮殿下拝謁致 候節下畫と共々 納り候事とて絹 本可゛よろしく候や 紙本可゛御よろしく 候やと御伺申候 處矢張紙本 がよろしとの仰越 前の岩野ハ中 々勉強する由と  殿下の御話有 之私も〈喜〉バしく 存貴殿の事言 上致候事ニ候右の 次〈第〉ニ候間此度の 畫紙何卆一つ 御骨折り被下度 願上候大さハ厚て尓て 立(ママ)八八尺横十三尺 尓てそれより小(ママ)々 由とりを見て御 作り被下度材料 ハ雁皮の無き位 尓て朝鮮紙の 如き可゛結構ニ存候 突然尓ハ候へ共可 成早い方可゛好都 合ニ候何分よろしく 御頼奉申上候   早々不備  三月六日夜    菅楯彦 岩野平三郎様 次ニ兼て御頼ミ 申上候私の分も何 卆よろしく願上候 自然御出阪のせ つハ先日の大幅 未私の宅尓あり候 間御都合尓て今一 度御覧被下度候或 ハ御入用かと存其ま ゝ返さず尓あり候 ※旧字体には〈 〉を付けました "

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スガ タテヒコ

Tatehiko SUGA

C-38-336

菅楯彦書簡 秩父宮へ遣わせらる壁掛の料紙を依頼 94‐19

Letter from Tatehiko SUGA (1878-1963)


制作年:1928年3月6日
サイズ:巻紙20.3×108 封筒20.5×8.3
技 法:紙本墨書
材 質:紙 墨
形 状:巻紙1 封筒1