菅楯彦

菅楯彦

• "拝呈春暖浴行之候 益々御健勝奉賀候 先日久保田氏と同道 御邪魔可申筈の處 難止要用有之残念 ニ存候何れ罷出いろ〳〵 御厄介ニ相成度存候 先達て御面倒なる事 此通り古のまゝ尓て疊一 枚形ニ御作り被下甚申 兼候へ共大急ニ御仕上 被下度御願奉申上候 過日申上候せんくわの 方御かゝり被下候事なれ バそれもあとまわし尓 てよろしく候間御作り 置被下度候早々不備 御願申上候處も早出来 致候也入用も差迫り日 々御待ち申居候何卆 至急御製作被下度 御頼申上候 若未御着手ニ相成ら ず候ヘバ昨年松宮氏 へ御送り被下候封入の此 紙ま古と尓結構ニ候間 次ニ御来阪の節ハ何 卆御立寄り被下度願 上候目下私高嶌屋美 術部畫室にて拈毫 致居候御書信ハ古れへ被下 度御製作ハ大阪宅へ御 送り被下度候 　五月七日　菅楯彦 岩野平三郎様 〈附一〉 此紙ハ墨つきも 色あいもま古と 尓よろしく候何 卆此通り尓被下 度願上候 〈附二〉 兵庫縣明石郡 西垂水高島屋 別荘尓て　菅 "

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