所蔵作品

小杉放庵

小杉放庵
  • "立春すぎて尚おさむい事でありま春御宅 皆さまおさわりなく 去年は麻紙で御苦心をおかけして何共あり 可゛たく相すまざる次第でした 御礼の志るしに拙なき繪かきて差(上)度思ひつゝ 今日に至りました平生疎放のくせ心にとがめま春 今日別便小包にて「山人獨笑」お送り申上まし た 尚心足らず又モ一点かきて拝呈致度 心がけ居りま春 此二三年来やゝ老年病 のかげんにて尺八ほどのもかきにくゝなり居ります 作 画はテーブルの上のみで致す為でありま春 そちらもまだお寒いこと(で)ありませうな 私方 家 のまはり六尺の雪 二度ほど屋根の雪おろし致し ました あなたまだお若く御元氣にお仕事 と存じますが御自愛いのりま春  岩野様        小杉放庵              二、二一 "

1881-1964

コスギホウアン

Hoan KOSUGI

C-38-284

小杉放庵書簡 揮毫「山人独笑」を贈る・「麻紙で御苦心をおかけ何共ありがたく」 72‐110

Letter from Hoan KOSUGI (1881-1954)


制作年:1962年2月21日
サイズ:便箋2枚24.6×17.5 封筒21×8.5 他4袋
技 法:
材 質:紙 インク
形 状:便箋2 封筒1