所蔵作品

能沢泰禅

能沢泰禅
  • "拝啓「初書面でも百年 の知己のようだ」(と)成田氏の序 の初めに有之候如何にも 其の通りで此の意味を更 に深久して三世離合因 縁の旋り合セと申すものは 人間の容易に窺ひ難き 處のものなり老衲は岩野 翁とは一度もまだ拝見 はせぬそれは現在一世の ことなり我か大師道元 様のお言葉に「たゞけう をはじめとをもわんや」 と云へる道語十四字のお示 しがある此の意味を能久 〳〵考ふると既に過去世 に於て岩野翁と幾<回>も逢 ひ為めに此感の傳を賦す 翁との約束も出来とゐ たに相違奈い今<回>それを 果したのである又立派に 出来上つた翁手記(の)冊 を貰ふも生々世々の因 縁の然らしむる所以 と存じ候(貴家より頂きし:挿入)兼て三間四 方の雅仙大紙に目下 赤堀師(か)筆を揮ひ居 候其れか出来上つた際 一度是非上山翁に 見て頂き度御静養 祈入候 匁々敬具  八月十四日    不老閣     熊澤泰禅(花押)   岩野平三(郎)様     一家御中 ※旧字体には< >を付けました "

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クマザワ タイゼン

Taizen KUMAZAWA

C-38-048

熊沢泰禅書簡 病気見舞・岡大紙使用永平寺全図完成時の上山を請う 24‐2

Letter from Taizen KUMAZAWA (1873-1968)


制作年:1960年8月14日
サイズ:巻紙19.5×141.0 封筒20×8.6
技 法:紙本墨書
材 質:紙 墨
形 状:巻紙1 封筒1