制作年：1924
サイズ：59.2×91.5
技　法：紙本墨画
材　質：
形　状：軸装

良い紙に出会えず困っていた大観に、冨田溪仙が越前和紙漉き職人・岩野平三郎を紹介し、やり取りが始まったのは大正11年頃である。翌年《生々流転》を和紙に描こうと岩野に和紙を発注するが、紙も大観の筆も合わず絹本に描くこととなった。本作はまだ岩野平三郎が麻紙の復元に成功する前、大観が紙本での表現を模索していた頃のものである。大正13年10月23日付大観の岩野平三郎宛書簡で、二代岩野平三郎の結婚祝いに贈られたものだということが分かる。