所蔵作品

初代魚住為樂

初代魚住為樂
  • "建水は水こぼしともいい、茶の湯の席中で茶碗をすすいだ湯水を捨てる器物である。 金属(銅、砂張など)、陶磁器、木製などがあるが、本作は砂張製である。砂張は銅に錫と鉛を加えた合金で響銅ともいい、古く中国・朝鮮・東南アジア・中近東で器物として広く用いられ、日本においてもすでに正倉院御物に作品がある。 本作は全体が黒褐色を呈した平底の碗なり形で、口縁を厚めにつくり、細太2本の沈線を口縁外周にめぐらす。表面は滑らかであるが内面には細かな鎚目が見られる。砂張の製造には高度な技術を要するが、清楚で緊張感のある本作の造形は、斯界の第一人者と評された作者にふさわしい作風を示している。なお、箱書から五口造られた内の一つであることが知られる。 "

明治19-1964

ショダイウオズミイラク

Iraku UOZUMI Ⅰ

H-65

砂張建水

Sahari Kensui(Metal Rinse-Water Containter)


制作年:20世紀
サイズ:口径14.3×底径8.0×高8.0
技 法:
材 質:銅、錫
形 状: