所蔵作品

  •  まるで昆虫図鑑を見るような魅力あふれた作品である。ある限定された種類のものを集めて、一つの作品に仕立て上げたものを「もの尽くし」と称し、洒落た趣向として絵画工芸の意匠としても盛んに使用された。本作にはセミ、蝶、蜂、蜘蛛、クワガタ、カマキリ、蟹、バッタ、トンボ、カブト虫、カタツムリ、鈴虫など、多種多様の虫がバランスよく配されている。「政秀造」の銘があるが、政秀を名乗る人物は数多く、現時点での特定は難しい。個々の特徴を捉えた立体的で写実味豊かな表現は秀逸で、作風から幕末から明治にかけての制作になると考えられる。

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虫尽図前金具

ムシズクシズマエカナグ


制作年:19th C.
サイズ:4.3×7.2cm
技 法:
材 質:
形 状:


カード番号(15)