所蔵作品

  •  『平家物語』を出典とした作品。近衛院のとき宮中にしばしば物の怪が出没、命により源三位頼政が紫宸殿の上から矢を放つと、頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎に似た鵺という怪鳥が射落とされたというもの。形状は通常より大型で、細部にわたる細かな人物表現は見応えがある。「盛寿」と銘があるが、これは海野盛寿のことであろうか。海野盛寿(1834-1896)は幕末から明治にかけての金工家。水戸に生まれ、本名を大三郎、伝太郎といい、凌雲、起竜斎と号す。初代海野美盛の門人で、維新後は東京で活躍、巧手として知られた。

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源頼政鵺退治図前金具

ミナモトノヨリマサヌエタイジズマエカナグ


制作年:19th C.
サイズ:4.5×8.0
技 法:容彫 色絵
材 質:金
形 状:


カード番号(14)