所蔵作品

不詳

不詳
  •  近世以降、広く一般に親しまれた源頼光が家来の四天王らとともに、鬼神の酒伝童子を退治する説話を描いた作品。現状は屏風となっているが元来は絵巻であった作品で、絵のみを取り出して押絵貼にしている。酒伝童子絵は古く南北朝時代からの作例が知られるが、本作品は大永二年(1522)に狩野元信によって描かれたサントリー美術館本(全3巻)の系統を引く作品で、大よその図様構成はサントリー本に拠っている。しかしながら絵二段分を欠くほか、細部の構図や色彩などにも異同が認められる。描写の丁寧さをやや欠くが、金泥を交えた鮮やかな色彩は制作当初の趣を良く伝えている。画面に落款等、作者を知る手掛りは見られないが、画風は近世に数多く制作された調度絵本-いわゆる奈良絵巻-に通じることから、恐らくは町絵師の手になる作品と考えられる。改装時になされたものか一部画面の錯簡が見られるほか、詞書も失われているのも惜しまれるが、江戸時代に数多く製作されたサントリー本酒伝童子絵巻の伝本の一つとして位置づけられる。

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フショウ

Unknown

J-334

酒伝童子図屏風

シュテンドウジズビョウブ


制作年:
サイズ:(各)165.2×346
技 法:紙本着色
材 質:
形 状:六曲一双屏風