所蔵作品

鈴木藏

鈴木藏
  • 緋色を包み込むようにみえる雪のような釉肌が美しい茶碗である。茶碗は厚手に成型され、その胴部はゆがめられ、さらに大胆なヘラ削りが施されている。高台も器に相応しくザングリと削りだされ、豪快さを見せている。その上に白い志野釉がたっぷりとかけられるが、薄い部分には鮮やかな火色が出ており、本作の見所の一つとなっている。鈴木は桃山時代から継承されてきた陶芸技法の志野を現代に甦らせるべく、土や釉薬、焼成手法を長年にわたって研究し、現代日本陶芸展や日本伝統工芸展などで数多くの受賞を重ね、1994(平成6)年に重要無形文化財「志野」保持者に認定された。

1934-

スズキオサム

Osamu SUZUKI

H-53

志野茶碗

シノチャワン


制作年:
サイズ:高さ9.8cm×口径14.0cm×胴径14.6cm×高台径7.5cm
技 法:
材 質:陶器
形 状: