所蔵作品

楠部彌弌

楠部彌弌
  • "ヨーロッパの新しい造形への傾倒や、中国青磁、均窯、青華(染付)、日本の仁清、乾山を研究し、幅広く陶技の研鑽につとめ各種の手法をこなした楠部は1937(昭和12)年ごろに、「彩埏(さいえん)」という技法を創案した。これは薄く溶かした色つけの磁土を何回か塗り重ね、模様を描き出したもので、これにより京焼の伝統を踏襲しながらも、尖鋭的な作風を開拓した。 本作は、単純ですっきりした花瓶の胴部両側に円形の窓をつくり、草花を彩埏であらわした作品。彩埏の特徴である落ち着いた色合いと草花の浮彫性とが調和して美しい。単純な壺形もこの図に見る者の視線を集中させるための工夫が感じられる。 "

1897-1984

クスベヤイチ

Yaichi KUSUBE

H-39

彩埏八つ橋花瓶

サイエンヤッツハシカビン


制作年:
サイズ:高さ17.0cm×口径9.0cm×胴径21.6cm×底径13.2cm
技 法:
材 質:磁器
形 状: