所蔵作品

宇佐美圭司

宇佐美圭司
  • " 宇佐美圭司は大阪府吹田市に生まれ、上京し独学で絵画を学び始める。1963年南画 廊での初個展以降、1969年サンパウロ・ビエンナーレ、1972年ヴェネツィア・ビエンナーレに出品するほか、美術論も多数出版するなど現在まで第一線で活躍を続けている。1991年より福井県越前海岸にアトリエを開き在住。2001年には福井県立美術館ほか全部で3館で「宇佐美圭司・絵画宇宙」展が開催された。  宇佐美の絵画は、1965年のロサンジェルスでの黒人暴動をとらえた1枚の報道写真から4つの人体のシルエット取り出し、これらのシルエットをシステマチックに構成することで生み出される。しかしこのシステマチックな構成は、1980年代後半から変貌を始めた。それまで決して現れなかった自由な描線が画面を覆い始め、描線はやがて人体の形を成して群像を形成し、4つの人型による世界に拮抗するように増殖して、画面を混沌と崩壊に導いた。本作は、そうした近年の展開の臨界点といえる作品であるとともに、新たなる進化への予兆に満ちている。20世紀を総括し、新世紀を展望する時期に描かれた本作は、見るものに人類史的な時空間スケールへの対峙を突きつけて来るかのようだ。 "

1940/1/29-2012/10/19

ウサミケイジ

Keiji USAMI

O-294

円形劇場・底抜け

エンケイゲキジョウ・ソコヌケ


制作年:2000
サイズ:197×290.9cm
技 法:油彩
材 質:キャンバス
形 状:


カード番号(60)