所蔵作品

横山大観

横山大観
  • " 横山大観は茨城県水戸市生まれ。東京美術学校の第一期生として入学、橋本雅邦らに絵を学び、また同校校長である岡倉天心より多大の啓発を受ける。卒業後は母校で教鞭をとるが、明治31年、校長職を退いた岡倉天心に従い辞職、同年雅邦・菱田春草らとともに日本美術院創立に参加する。また大正3年には天心没後衰退していた日本美術院を下村観山らと再興し、以後同院の主軸として活動した。天心の理想を掲げ、明治・大正・昭和と日本画壇の重鎮として活躍、日本画の近代化に大きく貢献した。代表作に《無我》《生々流転》などがある。  本作は右隻に今を盛りと花を付ける枝垂れ桜の大樹と可憐に咲くスミレ、そして燕の春の景物を配し、一方左隻には紅く色づいた2本の紅葉と枝に留まるオオルリのつがい、そして薄・竜胆という秋の景物を、六曲一双の画面に季節を対比させて描いている。個々の描写には大観が春草らとともに明治30年代に試みた没線描法(朦朧体)が用いられ、また余白を活かした淡い色彩表現は静かで瀟洒な趣を感じさせる。落款から本図は明治42年、大観41歳の筆になることが知られ、作者によるこの時期の大画面作品の一例として興味深い。"

1868/9/18-1958/2/26

ヨコヤマタイカン

Taikan YOKOYAMA

J-251

春秋図

シュンジュウズ


制作年:1909
サイズ: (各 )155.5×352.1cm
技 法:紙本著色
材 質:
形 状:六曲一双屏風


カード番号(21)