山本圭吾
山本圭吾
- " 福井市に生まれた山本圭吾は、1969年に東尋坊で行った《火と煙のイベント》記録のた め初めてビデオを使用する。以降ビデオによる制作を精力的に行い、1972年には日 本初のビデオによる個展を開いた。「気」や「間」「ズレ」といった日本的なテー マを、ビデオテープ作品やビデオシステムを用いた観客参加型の作品をとおして探求 した。1975年にはサンパウロ・ビエンナーレ、1977年にはドクメンタに参加し、国際的にも高い評価を得た。80年代後半からは、通信回線を使って双方向で作品を創作する、ネットワーク芸術を展開している。
この作品は観客自身が参加する作品で、観客が下駄をはいて舞台に上がり、モニター に映し出される足の動きに合わせて動くことによって作品が成り立つ。しかし見本となっている映像と観客の映像は、左右が逆になっていて、観客が悪戦苦闘するたびに、下駄がにぎやかな音を立て、周囲には他の観客が集まってくるという仕組みになっている。つまり「ズレ」や「間」といった感覚を体験すること、また参加している本人だけでなく周囲の観客まで巻き込んだコミュニケーションの場を生成することに主眼がおかれた作品といえる。 "
1936-
ヤマモトケイゴ
Keigo YAMAMOTO
F-20
音と音との間No,1
オトトオトトノアイダNo,1
制作年:1984
サイズ:400×400×250cm
技 法:
材 質:
形 状:参加型ビデオ・パフォーマンス