所蔵作品

北川健次

北川健次
  • " 北川健次(1952~ )は福井市生まれの版画家である。多摩美術大学在学中に駒井哲郎から銅版画を学び、棟方志功や池田満寿夫に推挙されて作家活動を開始した。写真製版による銅版画の技法を開拓し、早くから国内外の重要な美術展に出品を重ねた。1975年現代日本美術展ブリヂストン美術館賞受賞、1983年第1回東京セントラル美術館版画大賞受賞、1981年にはリュブリアナ国際版画ビエンナーレ展に招待出品している。  80年代末からは、箱状の空間の中に写真や様々なオブジェを緻密に配した立体作品の発表を始め、更に90年代以降は執筆活動にも力を入れている。  『夜へ』と題された本作には、繰り返される斜線によって半ばかき消された裸体や馬、耳など一見夜と関係のないイメージがちりばめられており、夜の持つ超現実的な本質がよく表現されている。このような硬質で知的なイメージがかもし出す濃厚な文学性こそが北川作品の魅力であり特徴である。"

1952-

キタガワケンジ

Kenji KITAGAWA

P-486

夜へ

ヨルヘ


制作年:1979
サイズ:40.5×29cm
技 法:エッチング
材 質:紙
形 状: