所蔵作品

葛飾北斎

葛飾北斎
  • " 葛飾北斎は江戸後期の浮世絵師。江戸の人ではじめ浮世絵師勝川春章の門人となり、のち諸流派を学んで一派を興し葛飾派の祖となる。作域は広く、版画では役者絵や花鳥画、風景画、各種挿絵など多岐に渡り、他方肉筆画にも優れた手腕を見せた。とりわけ風景画の分野では新境地を開拓、「富嶽三十六景」などの傑作を世に送り出した。また晩年には絵手本「北斎漫画」を刊行するなど、90歳で没するまで精力的に活動した。大胆奇抜な発想と緻密な構成の作品で、歌川広重らと並ぶ江戸を代表する浮世絵師として世界的にも評価が高い。  本作は背負った薪の上に子供を乗せて帰る杣人を中幅に、そして春秋の風景を左右幅に、いずれも精緻な筆致で色鮮やかに描く。庶民の姿に山水を配する特異な構成は北斎の独創によるものと思われ、くわえて色彩の対比や大胆な構図、そして山塊や家々の形態が作り出す造形的な面白さは、本図を含めた北斎作品の最大の魅力といえる。落款から文化7~10年頃、50代はじめの制作と考えられ、肉筆画の制作に情熱を傾けて数多くの優品を描いた時期の作品として、北斎の特徴を良く伝えている。 "

1760-1849

カツシカホクサイ

Hokusai KATSUSHIKA

J-1

杣人春秋山水図

ソマビトシュンジュウサンスイズ

Spring and Autumun Landscapes


制作年:1820頃
サイズ: (各 )99×38.9cm
技 法:絹本着色
材 質:
形 状:三幅対


カード番号(6)