所蔵作品

三上誠

三上誠
  • " 近・現代の福井で最も重要な画家の一人。京都市立絵画専門学校を卒業後、昭和24年に京都で、星野真吾ら10人の仲間たちと共に革新的美術グループ「パンリアル美術協会」を結成し,リーダーとして活躍。それまでの日本画に満足せず、自分たちの目指す新しい絵画を膠彩芸術と呼び、日本画に現代美術としての革新的な絵画表現の領域を開いた。しかし健康に恵まれず、27歳で肺結核に倒れて以来、何度も治療のための手術や入退院を繰り返し、結局結核のため52歳で亡くなった。この結核は彼の作品にも大きく影響し、結核治療の痛みや、結核治療のために彼が興味を持った東洋の鍼灸術を主題として造形化した作品が多い。当館の他、神奈川県立近代美術館や東京品川区のO美術館でも個展が開催された。  本作品は、昭和25年に大阪市美術館での第5回パンリアル展に出品された初期の代表作で、その後の三上の作品の原点とも言うべき作品。空襲で焼かれた福井の街が描かれており、若い女の顔は妹、右の二人は父母を思いながら描いたと自ら語っている。画面中に不思議なイメージがちりばめられており、瓦礫の街や暗雲が描かれているが、悲壮感や絶望感より、希望や復興を感じさせる作品である。 "

1919-1972

ミカミマコト

Makoto MIKAMI

J-41

F市曼荼羅

Fシマンダラ


制作年:1950
サイズ:181.7×182cm
技 法:紙本着色
材 質:
形 状:


カード番号(33)